【切子】いじめが生んだ怪異… 記憶と現実が交錯する悪夢

別冊漫画ゴラク10月号 切子 オカルト

「ハカイジュウ」などの作品で知られる漫画家・本田真吾先生によるホラー作品「切子」。 どこか懐かしさを感じさせる学校を舞台に、同窓会に集まった元同級生たちが、異形の姿と化した少女「切子」に襲われるというストーリー。 呪いによって殺人を繰り返す「切子」の姿を描いた本作は、一体どんな魅力に溢れているのでしょうか? 今回は、「切子」の世界観や見どころを徹底的に解説していきます!  

1. あらすじ

卒業から16年ぶりに母校の小学校で同窓会を開くことになった、主人公の良介たち。 しかし、それは15歳でこの世を去った同級生・奥村切子の17回忌でもありました。 差出人不明の案内状に導かれ集まった6人の男女。 廃校となった小学校で、彼らは徐々に奇妙な出来事に巻き込まれていきます。 「何かがおかしい…」そう感じた矢先、1人が惨殺体で発見される。 そして、正体不明の化け物「切子」が姿を現し、同級生たちに襲いかかるのでした…。  

2. 「切子」のここが怖い!

2.1. 異形の姿に変貌した「切子」のビジュアル

まず目を引くのは、異形化した「切子」の姿。 異様な雰囲気を醸し出すその姿は、読者に強烈なインパクトを与えます。特に、顔の半分が崩壊したようなデザインは、一度見たら忘れられないほどの恐怖を刻み込みます。  

2.2. 廃校という閉鎖空間が生み出す恐怖

物語の舞台となるのは、廃校になった小学校。 誰もいない校舎、薄暗い廊下、そして誰もいない教室…。  そんな閉鎖空間で、逃げ場のない状況下で、次々と犠牲になっていく同級生たち。読者は、まるで自分がその場にいるかのような恐怖を味わうことになるでしょう。  

2.3. 記憶の改竄

本作で描かれる恐怖は、単なる怪異によるものではありません。 主人公の良介は、過去の記憶を都合よく改竄しており、切子に対するいじめを忘れていました。 しかし、物語が進むにつれて、真実に直面していくことになります。 自分自身の記憶が歪められていたという事実は、読者に底知れぬ恐怖と不安を与えるでしょう。  

3. 「切子」の魅力

これらの恐怖要素に加えて、「切子」には、読者を惹きつける様々な魅力があります。

3.1. ホラーとミステリーの融合

「切子」は、ホラー要素だけでなく、ミステリー要素も巧みに取り入れています。 切子はなぜ異形化したのか? なぜ同窓会に招待したのか? 物語が進むにつれて、切子の過去や死の真相が徐々に明らかになっていきます。 読者は、謎解きを楽しみながら、恐怖の深淵へと引き込まれていくでしょう。  

3.2. いじめという社会問題への問いかけ

「切子」は、いじめという社会問題にも鋭く切り込んでいます。 切子は、生前、同級生から凄惨ないじめを受けていました。 そのことが、彼女を異形へと変貌させてしまった原因の一つと言えるでしょう。 本作は、いじめの残酷さ、そしてその影響の大きさを改めて読者に突きつけます。  

3.3. 後味の悪さ

「切子」は、読後に奇妙な後味を残す作品です。 ハッピーエンドとは言えない結末は、読者に様々な感情を呼び起こします。 切なさ、怒り、そして恐怖…。 これらの感情が混ざり合い、忘れられない読後感を生み出すのです。  

3.4. 独特な恐怖の融合

「切子」の魅力は、様々なホラー要素を巧みに融合させている点にあります。廃校という閉鎖空間、異形の姿に変貌した「切子」、そして記憶の改竄。これらの要素が複雑に絡み合い、他に類を見ない恐怖体験を生み出しているのです。  

「切子」の文化的意義

「切子」は、日本のホラー漫画界において、独特な存在感を放つ作品です。ホラーとミステリーの融合、いじめという社会問題への切り込み、そして読後感の悪さ。これらの要素が組み合わさることで、他の作品にはない深い恐怖とメッセージ性を持つ作品となっています。  

6. まとめ

「切子」は、恐怖、ミステリー、社会問題といった様々な要素が詰め込まれた、奥深い作品です。 一度読んだら忘れられない、強烈なインパクトを残すこと間違いなし。 未読の方は、ぜひこの機会に手に取ってみてください。 「切子」の世界観は、続編「切子・殺」にも引き継がれています。ブラック企業を舞台に、新たな恐怖が描かれる「切子・殺」も、ぜひチェックしてみてください。

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